不動産コラム【R7/10/14】オール電化のメリット・デメリット②

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近年、住宅におけるエネルギーの使い方は大きく変化してきました。その中で注目を集めているのが「オール電化」です。ガスや灯油を使わず、調理・給湯・暖房・冷房などのすべての生活エネルギーを電気でまかなう仕組みのことです。

前回は、オール電化のメリットをお伝えしましたが、今回は、オール電化のデメリットもお伝えします。

オール電化のデメリット

1.初期導入費用の高さ

IHクッキングヒーターやエコキュートの導入時に必要な設備費・設置費用がかかります。

特にエコキュートは数十万円規模の設備投資が必要で、設置スペースも確保する必要があります。長期的に使用することで光熱費削減ができ、回収できる可能性がありますが、短期的に考えると家計への負担となる可能性もあります。

一般的にガス給湯器よりも導入費が1.5~2倍ほど高くなる場合があります。

 

2.停電時のリスク

ガスコンロやガス給湯器なら停電中でも一部使用可能ですが、オール電化は停電が発生した場合、調理・給湯・暖房すべてが使えなないことがあります。

災害時の備えとして、カセットコンロや非常用電源が必要です。

 

3.電気料金の変動リスク

電気料金プランによっては、昼間の電気代が高くなることがあります。

特に近年は電気料金の値上げが続いているため、ガスと併用する場合よりも光熱費が高くなる場合もあります。

太陽光発電がない家庭では、日中の使用料が多いと負担が大きくなりがちです。

 

4.調理の感覚の違い

IHクッキングヒーターは火力調整がしやすく安全ですが、料理好きな人には物足りないと感じることもあるかもしれません。

IH専用の鍋を準備する必要があり、特に中華料理などの強火調理などは制約を受けやすく、直火調理(炙り・焼き網など)は出来ません。

料理の幅に影響が出る可能性もあります。

 

 

オール電化は「安全で環境に優しい」という大きなメリットがある一方、「停電への弱さ」や「電気代上昇リスク」といったデメリットも存在します。家庭の構成、生活パターン、住んでいる地域の電気料金プラン、さらには災害リスクなどを総合的に判断することが重要です。

もし太陽光発電や蓄電池を組み合わせられるなら、オール電化は非常に有効な選択肢になり得ます。逆に、災害時の備えを重視する場合や、初期費用を抑えたい場合にはガスとの併用も検討の余地があります。

「どちらが絶対に正しい」という答えはなく、それぞれの家庭のライフスタイルに合ったエネルギー選択こそが最適解といえるでしょう。オール電化を検討する際には、短期的なコストだけでなく、長期的な安心・快適性・環境への配慮までを視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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