マンションを購入・売却を検討する際、多くの方が注目するのは、立地や間取り、設備の充実度といった「目に見える条件」でしょう。
しかし、見落とされがちなのが「修繕状況」と「管理体制」です。
マンションは長く住み続ける住宅であると同時に、将来的に売却・相続することもありうる『資産』です。その資産価値を維持・向上させるために重要なのが、定期的な「大規模修繕」の実施と、計画的な「修繕積立金」の管理です。
今回は、購入・売却時に是非チェックしておきたい修繕のポイントをご紹介します。
購入希望者がチェックしておきたい修繕のポイント
●過去の大規模修繕工事履歴
購入前には、そのマンションが過去にどのような修繕を行ってきたかを確認しましょう。
通常、大規模修繕は12~15年周期で実施されるのが一般的です。過去にきちんと修繕が行われていれば、建物の劣化のリスクが低く、将来的な安心感につながります。
◆チェック例:
・前回の大規模修繕はいつだったか?
・修繕の内容(外壁・防水・配管など)は十分だったか?
・修繕工事中にトラブルはなかったか?
これらは、販売図面や重要事項調査報告書、不動産会社への確認などで情報が得られます。
●長期修繕計画と積立金のバランス
修繕の「将来の見通し」も重要です。今後、修繕の計画はあっても積立金が足りなければ、将来的に住民からの追加徴収や借入が必要になるケースもあります。
修繕計画が定期的に見直されているかどうかや、見合った積立金が確保されているか、また、修繕積立金の金額は適正かどうか等、チェックするとよいでしょう。
売却希望者が意識したい情報提供
マンションの売却を検討する際、「管理の良さ」や「計画的な修繕の実績」は、購入希望者にとっての安心材料となり、資産価値を高める要素にもなります。
不動産会社任せにせず、自分自身でも以下のような資料などを準備しておくと、より円滑な売却が期待できます。
◆アピールにつながる資料:
・修繕計画の概要(直近の工事内容・時期など)
・長期修繕計画書(コピーも可)
・管理組合や理事会の活動記録を説明できるようにする
このような情報を用意しておけば、購入希望者の不安を減らし、マンション全体の印象もアップします。
住み続ける方にとっても、修繕情報は「未来の備え」
購入や売却をすぐに予定していなくても、現在の住まいがどのように維持されているかを知っておくことは、将来の安心や選択肢の幅を広げることにつながります。
・自分のマンションの修繕計画を把握しておく
・修繕積立金の使い道や残高に関心を持つ
・管理組合や理事会の活動を知る、参加する
以上のことを意識するだけで、必要なときに適切な判断ができますし、いざ売却するときにもスムーズです。
マンションを売るとき、買うとき、住み続けるとき。
どの立場にあっても「修繕の情報」は大切な判断材料です。
見た目は同じに見えるマンションでも、適切な修繕が行われているかどうかで将来の安心度は大きく変わります。
売買の場面でも、日々の暮らしでも、「修繕の記録」や「管理体制」を意識することが、資産価値を守り、トラブルを防ぐ最善の備えとなるのです。
弊社では不動産に関する経験豊富なスタッフが丁寧にご説明、お手伝いをさせていただきます。
不安や疑問等がある場合は、是非ご相談ください。
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