不動産コラム【R5/6/14】建築のポイント:建物の基礎と仕上げ

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住まいに関する建築のポイント【土地(宅地)・建物の基礎知識】第三回:建物の基礎と仕上げ

今回は建物の基礎や仕上げについてご紹介します。                      

3)建物の基礎

基礎は、建物の底部に位置します。建物に沈下や傾斜が生じないよう、鉄筋コンクリートで造られるのが一般的です。

基礎の種類には、その底面が支持基盤に直接に接する「直接基礎」と、支持基盤が深いところにある場合に基礎の下に支持基盤に達する杭を打ち込む「杭基礎」とがあります。

形状には、壁体等の下に設けられる「布基礎」、建物の底全体に設けられる「べた基礎」などがあります。

4)仕上げ

①屋根:屋根は、雨や雪に対する防水性はもちろん、豪華性、断熱性、耐久性、遮音性などといった性能が求められます。形状は、切妻(きりつま)・寄棟(よせむね)・入母屋(いりもや)などの勾配屋根と、ほぼ平らな陸屋根(フラット屋根)に大別されます。

②壁:壁には、外壁と内壁があります。外壁は屋根と同様に防火性・断熱性・耐久性・遮音性などが要求され、内壁は遮音性や美観等が求められます。

③床:床は、人や家具、設備などを支える水平な面であるという本質的な機能のほかに、蝕感、摩耗、衝撃、遮音、断熱などの性能が求められます。他にも、床下配線や配管を目的としたものや、床暖房等の特殊な機能を持つ床もあります。

④天井:天井は、美観・吸音・断熱等の性能が求められます。平天井、片流れ天井、船そこ天井、折り上げ天井などがあります。

⑤建具:人の通行、採光、通風などの機能を持つ窓や、出入り口などを指し、外部建具には、耐風圧強度・水密性・気密性のほか、断熱性や防犯性等の性能が求められます。

⑥造作・家具:建物を最終的な使用目的に適合させるには、造作や家具が必要になります。造作には床の間、棚といった室内の装飾的なものと、階段、ベランダ、雨樋などの特殊造作、押し入れなどの収納部分の造作があります。

 

これらの工事は、建物の最終的な意匠と機能に大きく影響を与えるものですが、体裁や機能によっては費用も高額になります。

前回、構造などをご紹介した時と同様に、土地の場所、間取りによって変わりますので、よく調べて必要なところやこだわりたい部分などを考えたいですね。

 

次回(第四回)は耐震・制振・免震構造についてご紹介します。

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